空き地
- S Mikaze
- 2022年11月29日
- 読了時間: 1分
皆違う方向を見ている
違う方向を向いている
誰も答えを知らない
その先の答えを知らない
時が経った
時が経ったのを忘れていた
おかしな組み合わせに見えた
誰も答えを知らないから
それでも構わなかった
苔が頭にまとわりついた
これで良かったのだろうかと
誰かは考えた
これで良くなくてもいいやと
誰かは考えた
時が経った
雨の落ちる音や
照りつける太陽の光は
繰り返し肌に伝っていった
わたしは寄り添って
僕は離れて
繰り返しが途切れると
涙が伝っていった
もういいでしょう
このくらいがいいでしょう
幸せはここにあるでしょう
たくさんあったでしょう
これからもあるでしょう
誰も答えを知らない
おかしな組み合わせだって
それが答えでもないって
新入りのあいつには色があった
それでも構わなかった
特別なんてひとりじゃない
だってみんな知らない
みんな特別に知らない
ただ、そばにいるのが好きなだけ

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