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吊り橋

  • 執筆者の写真: S Mikaze
    S Mikaze
  • 2023年2月10日
  • 読了時間: 1分

にっちもさっちもいかない

転がる自分の影をひろって

赤い吊り橋をそろそろと歩く


その先は行けそうにない

飛び越えられそうにない

頭がそろり揺らされながら

差し込む光のそばでうずくまる


下は怖くて見下ろせそうにない

上はまぶしくて見開けそうにない

しかしなんだ


はっきりと道はある

くっきりと足は着く

道の先は遠くないはずだ



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