静岡の自然探検記
- S Mikaze
- 2023年9月23日
- 読了時間: 7分
こんにちは、Mikaze です。
9月も残りわずかになり、ようやく秋の涼しさが少しずつ感じられるようになってきましたね。今年の秋は食欲、芸術…何の秋でしょうか?
さて、今回は静岡県の自然を4つ紹介したいと思います。
実は筆者、静岡生まれなのですが、そこで過ごしたのは3つの時までなので、全くもって記憶がありません。ですから、新たな気持ちで故郷の素晴らしい自然を堪能することにしました。
海も山も隣接する静岡県には数多くの景勝地がありますが、特に焦点を当てたのは『冒険心を揺さぶる場所』です。
それでは、どうぞご覧ください。
1. 伊豆半島の堂ヶ島

西伊豆町の堂ヶ島
まず最初に紹介するのは、伊豆半島の西側に位置する堂ヶ島です。
ここの天窓洞という洞窟も見たかったので、遊覧船に乗ることにしました。
伊豆遊覧船の「洞窟めぐり」というコースで、所有時間は20分です。
料金は、大人1500円で子供750円。
貧乏ひとり旅の筆者にとっては痛い出費でしたが、この遊覧船に乗らないと見ることのできない景色が多くありますから、後悔しないお金の使い道です。
堂ヶ島を存分に味わいたいなら、この遊覧船に乗ることをぜひオススメしますよ。
遊覧船に乗ると、打ち寄せる波を掻い潜り、迫力ある岩肌を間近で見ることができます。

遊覧船がやってきた
乗船するのは、この小ぶりな遊覧船「シーハーモニー」。
定員は46名で15分〜20分間隔で随時運行しています。
同じフォルムをした「どうがしま11」という遊覧船もあります。
さあ、ちょうど乗船場にやってきたので交代で乗り込みましょう。

遊覧船から見た三四郎島
遊覧船の座席に座ると、取り付けられた広い窓から外がよく見えます。
岸壁の層がはっきりと目に映る巨大な岩肌が、目の前に現れました。
凄い迫力です。
目の前を横切るのは、象島(伝兵衛島)、中ノ島、沖ノ瀬島、高島の4つからなる三四郎島です。三四郎島には以下のような伝説が残っています。
源氏再興の昔、”伊豆の三四郎”と呼ばれる若武者が、中の島にきびしい平家の追求の目を逃れて隠れ住んでいた。治承4年、源氏の白旗は伊豆の空にひるがえり、頼朝の急使は仁科の豪族瀬尾行信のもとに走った。三四郎に恋心を抱いている行信の一人娘小雪は、出陣の書状を抱きしめ、三四郎のもとに急いだ。しかし、上げ潮の怒濤は凄まじく、小雪はついに波間にその姿を没してしまった。
戦の世における、悲しくもロマンチックな話ですね。
さて、昔話に思いを馳せながら船旅を再開しましょう。

ひとつひとつ違う形をした島。
その側を通り過ぎていくと、見る角度によってもまた違った表情が現れます。
実はこの三四郎島、干潮時になると巾30メートルの石の橋で陸地と結ばれ(トンボロ現象)砂州が作られるため、歩いて渡ることができるそうです。
え、なんだって?
じゃあ船で行かなくても良いじゃん!
と思ったのですが、そこは悪しからず…トンボロ現象が起きても潮位が50cm以上だと渡れず、悪天候の時は通行止めになってしまいます。狙っていかないと行けない訳ですね。
それに、目的の天窓洞の中は船でしか入ることができません。
また、ここを堂ヶ島の地に住む人は古くから瀬浜と呼び、海の静かな春の干潮時は磯遊びを楽しむそうです。


とにかくデカイ


これはびっくりな象島
ゾウにそっくりです。
雲の形が、なにかの生き物に見える時がありますよね?まさにそんな感じです。
島の形は長い鼻先が垂れているようで、大きなどっしりとした足を横たえているようにも見えます。

天窓洞から見た駿河湾
さあ、天窓洞の中に入りました。
天窓洞は、凝灰岩でできた海蝕洞窟です。
遊覧船が中に入り込むと、中は真っ暗…ではなく、中央に穴が空いていて、そこから太陽の光が神々しく差し込んでいます。これが天窓洞といわれる所以です。
光はそのまま海底を貫き、眼下にも幻想的な蒼の世界が広がっているのですが、私のカメラで撮影するには限界が。
その美しさは肉眼で見るほかにありませんでした。

天窓洞の穴から差し込む光
小さな舩旅も楽しむとあっという間。
船から降りると、近くに堂ヶ島の全貌が見渡せる遊歩道がありました。
黄金崎公園の遊歩道です。
ここは岬全体が公園になっており、奥まで行くと対岸にそびえる富士山も眺められます。
夕日の沈む頃になれば岬は黄金に輝き、さぞ綺麗なことでしょう。
その道をちょっとしたハイキング気分で歩いていきます。

黄金岬の展望
中々ハードな階段を登ること20分ほど。
登った先には、眺めの素晴らしい大海原が広がっています。

岬の先端まで自分の足で歩いて行くことが出来ます。
足元は高さもある絶壁ですので、ちょっと怖いですがそこに降り立ってみたくもなるのが心境。
まるでこの絶景を独り占めしているような、贅沢な気分を味わいました。
2. 白糸の滝

音止の滝
ところ変わって次に紹介するのは、滝です。
伊豆半島のドライブを満喫したあとは、富士山目下の富士宮市にやってきました。
上の写真は白糸の滝ではなく、その手前に位置する音止の滝。
これもまた見事です。
丸い弧を描いた滝壺に流れ落ちる水がとても美しいですね。

白糸の滝
駐車場から歩くこと15分ほど。
白糸の滝に到着しました。
この日は曇り空だったのですが、少し明るくなって陽が差し込むと、森に隠された楽園のように幻想的でした。

流れ落ちる水はまさに白糸。絹のように細く清らかです。
この滝は、富士山の雪解け水が湧き出したものです。
上部の水を通す地層である新富士火山層と、下部の水を通さない地層である小富士火山層の境の絶壁から湧き出しています。
高さは20m、幅150mの湾曲した絶壁に数百の滝が流れ落ちていました。


横に広がる細い滝もまた絵になっていますね。
これまで全国様々な滝を見てきましたが、ひとつの大きな滝に迫力を感じたかと思えば、このように女性的な静けさをもった姿に魅了されることもあります。
滝というのは、想像以上に奥が深いです。
3. 河内の大石

石沢川の麓 河内の大石
さて、次に紹介するのは、この大きな岩です。
大好きな岩シリーズの中でも驚くほど巨大です。なんと高さは19m、周囲の長さは6omあります。
岩肌は苔むしており、なだらかな斜面をもった勇ましい風格を為しています。
それだけではなく、この大きさを強調している影の役者は、隣の神社だったのです。

大石神社…名前の通りですね。
この大石は今から約150年前の安政の大地震の翌年、大雨により真富士山から流出したといわれています。地震と豪雨という、圧倒的な自然の威力がこの光景を作り出したのですね。今では、この石を安産の石として崇められており、人々が祈願のため神社に訪れるそうです。
自然の脅威と隣り合わせでも、人々はそれを敬い共存している様子を伺い知ることができます。
ちなみに、夏場は蚊がブンブン飛んでいて居てもたっても居られなかったので、虫除けスプレーするなどの対策が必要でした。訪れる際は、虫にお気を付けて。
4. 真っ赤なチャート海岸

浜名湖に面するチャート海岸
最後に紹介するのは、浜松市より、舘山寺の北側に位置するチャートの海岸。
舘山自体がチャート(放散虫の殻が海底に堆積してできた岩)でできており、ここに来るまでの山道にもゴロゴロ転がっていますが、海岸に降り立つとその赤茶けた石たちが顕著に見受けられます。
この海岸は、舘山寺から入り、その奥の舘山の遊歩道を歩くこと数十分…
波の音を辿っていくとひっそりと在るので、秘境に近い場所です。

波の打つ音だけが響き渡り、静寂に包まれた赤茶色の海岸は、どこか別の孤島に辿り着いたような錯覚を感じます。

ちょうど陽が傾いて夕焼けに差し掛かるところでした。
絵画のような情緒的な景色が広がっています。

チャートでできた岩石
すごいゴツゴツとしていますね。
この海岸の岩石は酸化鉄を多く含んで赤色が濃く、層の線がくっきりと分かることから「赤色層状チャート」と呼ばれています。
岩石となった時代の環境によって灰色や緑、黒など色が変わるとされ、およそ二億五千万年前にできたとみられています。堆積の速さは千年で厚さ一ミリ程度といわれていますから、計り知れない年月が経ってこの姿を作り出したのですね。

間近で観察すると、繰り返された風化と侵食の跡がよく分かります。
断面が鋭いのは硬い証拠。
夕日に染まって、一層鮮やかに特徴的な赤茶色を眺めることができました。
まとめ:湧き上がる冒険心に沿って

いかがでしたか。
今回は、静岡県の自然スポットを4つ紹介しました。
自分の生まれた故郷に、感動する場所があることを誇らしく思います。
皆さんも静岡の旅で、是非訪れてみてください。
そしてそこで、創造された自然の形、音、匂い、空気を感じ取ってみてください。
きっと心が弾むことでしょう。
しかしまだまだ、私の知らないワクワクする場所が全国にきっとあるはずです。
冒険心尽きるまで、旅を続けていきたいですね。
それでは、またお会いしましょう。
参考HP:
堂ヶ島マリン
Relux Journal
西伊豆町HP
ふじのみやNAVI
河内の大石 静岡のおすすめ観光スポット
中日新聞




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