森とわたしと
- S Mikaze
- 2022年4月13日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年4月15日
染み込んでいく 緑の静けさ
水の流れが 心を踊らせ
わたしは偉大ないのちの息吹を 体に浸透させている
足取りは軽く ひとりでに歌を口ずさむ
ああ、なんてしっかり生きている
ああ、これ以上の安らぎはなく
これ以上の喜びはなく
しかし
言葉にできた歌はひとつだけ
振り返れば、葉の隙間には無機質な帰る場所
白い街、人間たちの営みの数々
しかしわたしの足取りは遅い
ただ確実に
次にここに来る時までに もっとたくさんの歌を覚えよう
そう決意したのだ
ここで悲しくならないように
またここに戻れるように

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