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童心に帰る場所

  • 執筆者の写真: S Mikaze
    S Mikaze
  • 2024年2月4日
  • 読了時間: 8分

 こんにちは、Mikaze です。


 久しぶりの投稿ですね。皆さんいかがお過ごしでしたか?


 筆者は、相変わらずの寒さの中で過ごしていますが、心は意外と前向きです。

 日本一周の旅もあと1ヶ月ちょっと。

 この終盤にきて、人のあたたかさに触れる機会が増えてきました。

 例えば、染物職人に仕事の楽しさを教えてもらったり、道行く人に旅のおすすめスポットを紹介してもらったり、銭湯でみかんをおすそ分けして頂いたり。

 人見知りの筆者でも、日本じゅうを周っていれば少なからず人との出会いがあります。

 そのあたたかさに触れながら歩いていると、ひとつひとつの街が印象深いものになっていきました。外は寒いですが、心は暖かくして人と接していきたいものです。


 さて、今回の旅路は山口県です。

 筆者、山口県のことは全くの無知だったのですが、壮大な秋吉台のカルスト地形や渓谷美の長門峡、幕末の明治維新を生きた吉田松陰先生、その門下生たちにゆかりのある明倫学舎など…知れば知るほど魅力的な場所が多いじゃないですか。

 しかしそれを差し置いて紹介するのは、ちょっと遊び心のあるユニークなものたちです。

 これが筆者にとっては、新鮮な発見だったのです。


 それでは、どうぞご覧ください。



. レトロ自販機を巡る


 ことの発端は、とある温泉に立ち寄ったところから始まりました。


 山口市鋳銭司にある『長沢ガーデン』という温泉施設。

 昭和を感じるレトロな温泉ですが、いい湯だったな〜と一息ついて外に出ると「うどん自販機」なるものを発見。



                     長沢ガーデンの「うどん自販機」


 なんだこれ!


 筆者、初めて見ました。

 昭和生まれの方にとっては懐かしさを感じるのではないでしょうか?


 「安い!美味しい!長沢ガーデン手作りの出汁でつくっています」と書かれた看板。  

  350円がとても安く感じます。

 種類は、天ぷらうどんと肉うどんがありました。

 とてもレトロな感じがするけれど、ちゃんとうどんが出てくるのだろうか?

 ちょうど小腹も空いていたので、肉うどんを興味本位で恐る恐る食べてみることに。


 お金を入れてしばらく待っていると、まるでコーヒーがドリップされる時のように何やら具材の投入される音がします。



                          肉うどんがでてきた


 そして、出てきたのがコチラ。


……美味しそう!


 筆者の買った“肉うどん”は、肉がちゃんと入っていて、うずまきナルトが2枚にネギものっっかっている。

 そして一口麺をすすると……


 うまい!!!!!


 もちもちツルツルの麺は、小学校の給食で出てきたソフト麺を連想させます。

 なんとなく懐かしさが込み上げてきました。

 スープは、かつおと昆布かな?少し薄めの味付け。

 それは勿論、お店で出てくるうどんに比べれば劣りますが、これが自販機から出てくると考えれば驚きです。

 そして、なぜだか美味しく感じてしまう不思議。



 ということで、そこからレトロ自販機に興味を持った筆者。

 他にも探してみることにしました。



                                 欽明館の自動販売機コーナー


 そして、辿り着いたのがここ。


 広島県に近い岩国市にある「欽明館」です。

 ここには、懐かしいレトロ自販機がいっぱい立ち並んでいます。




 レトロ感満載でポップな書体の「仲よくしてネ」。

 もちろん、仲良くしようじゃないか…!


 そして、おなじみのうどん自販機の隣に、ラーメン自販機を発見しました。

 今回はこのラーメンを食べてみます。



                                       ラーメン自販機


 この電飾の明かりにラーメンのイラストが、なぜか懐かしさを覚えます。 


 仕組みはうどん自販機と同じ。

 値段も肉うどんと同じで350円でした。


 お金を投入して、完成したら取り出し口からアツアツできたてを取り出します。

 割りばしとコショウもあります。



                                 あつあつラーメンがでてきた


 出来上がりがコチラ。


 わぁ、チャーシューがのっている……!!

 感動です。

 もやしとねぎ、シナチクも入っています。


 そして、あつあつの一口…


 うーん、美味しい!!!!!


 相変わらずお椀を持つときは熱いのですが、寒い季節にこの一杯が沁みます。

 細麺で食べやすく、しょうゆ味のスープはあっさり系。

 麺がわりと沢山入っているので、しっかり食べた感があります。チャーシューも肉厚でおいしい。

 もし筆者がオヤジだったら、ついでに熱燗も買って一杯やっているところ。

 はっ。いけないいけない。運転手でした。


 この自販機も、毎朝オーナーさんがあったかいスープや麺を仕込んでいるのでしょうか。

 そう思うとなんだか泣けてきます。



 レトロ自販機は、気軽に立ち寄って小腹を満たすことができる、そして懐かしさを感じて哀愁に浸ることができる…ドライバーの強い味方でした。


 いつまでも残ってほしいものです。






. 山奥に突如現る『宇宙の駅』


                              周南市の山奥に現れる『宇宙の駅』


 グーグルマップで面白い場所を探していると、たまたま『宇宙の駅』というのを見つけました。宇宙の駅?と思って気になったので行ってみることに。

 場所は、周南市須々万奥というらしい。


 山奥の細ーい道をひたすら車で走り続けて行くと…


 ありました。銀色にキラキラ光るオブジェたち。


 この時は、残念ながら製作者不在。なんと、オーナーの山崎さんが全て一人で手作りで作ったそうです。

 誰もいないので、心置きなく遊ばせて頂きます。



                                     愛愛ブランコとゾウ




 1つ1つの作りが結構凝っています。

 UFOが間違えてここに漂着してきてもおかしくないですね。




 UFOの中に入ると、大きな卓球台、その向こうに和太鼓を発見。

 一人でドンドン叩かせて頂きました。

 大人でも楽しいです。



 それから、寄せ書きノートがあったので宇宙語で書いておきましたよ。



屋外に漂着したUFO


 外のオブジェも遊べるところがいっぱい。

 しかし、大きなクモたちが住んでいたので、筆者眺めるだけにしました(笑)









                        宇宙橋もこだわりを感じる




 最後に、入り口でも出会ったこの銀色のぞうさん、よく見てみると…

 後ろにヒモのようなものが。


 これは、もしや……⁉️






 おお。凄いです!


 ぞうさんの鼻が動くじゃないですか。

 上手く仕掛けられているなあと思わず感嘆しました。




 なんだかんだで一人でも楽しめました。

 まるで、山奥にひっそりと佇む秘密基地のようでした。

 宇宙のロマンが広がるとても楽しい駅。また来る時は、製作者の方にお会いして握手してみたいです。



帰り道にもUFO


 宇宙駅の帰り道。


 ふと横に目をやると…

 茂みの中にぽつんと、楕円形の綺麗なUFOが!


 筆者、個人的にこれが一番好きです(笑)

 宇宙人がちょっと一休みに、ここに降り立ったかのよう。


 最後まで遊び心の溢れる場所でした。






. なが〜いローラーすべり台に挑戦


                              蜂ヶ峯総合公園のローラーすべり台


 最後に訪れたのは、蜂ヶ峯総合公園


 ここには、大型のローラーすべり台があります。


 筆者、最近ストレスが大分溜まっていまして…

 このすべり台を滑るためだけにやってきました。


 受付で300円のチケットを購入して、お尻の下にひくシートを受け取ったら3回まで滑るこことができます。

 本当は、カメラを持って滑りたいところですが、さすがに危険な上にカメラも壊れそうなので外して滑ることにしました。




 まず、すべり台を滑るために長い階段を登らなければなりません。


 登るだけで少し汗をかいて、シートをひいていざスタート。


 最初から結構勢いがあります。

 そして、途中急な下りで速くなる箇所が出現。

 思わずギャース!と大きな奇声を発しながら、最後は段々緩やかになっていき、呼吸を整えて。爽快な風を感じました。




 そしてこれ、×3です。


 またすべり台のスタート地点に向かわなければならないのですが、なかなか距離があります。その間に、いったい自分は何をやっているんだと我に返ってしまいそうになりますが、ここで冷静になってはいけません。

 良いのです。これは、ストレス発散、そして大きなカロリー消費効果がありますから。


 大人ひとりで思いっきり叫んで、思いっきり風をきって、爽快な気分になったところで終了です。

 いやぁ、実に良い汗をかきました。



                               公園のうさぎ小屋にて


 最後に、公園内で飼われているウサギたちに癒されました。

 こっちは全く気にもとめずにピョンピョンと走り回って、何やらもぐもぐと食べていたりしています。自由気ままで、とても可愛いです。


 蜂ヶ峯総合公園には、他にも観覧車やミニSL、テニスコートやキャンプ場などもあり1日中遊ぶことができます。

 広大な敷地で、思う存分身体を動かしてリフレッシュできました。






まとめ:「遊び」のある人生を



 いかがでしたか。


 山口県では、思いも寄らない小さな楽しみを発見して、童心に帰ったような気分になりました。

 レトロ自販機は、昭和生まれではない筆者が不思議と懐かしさを感じ、腹も満たされつつノスタルジックな思いに浸ることができました。

 『人生は遊びである』という言葉を最近よく耳にしますが、まさにそれを体現したような旅路です。いくつになっても、子供時代に抱えていた大きな夢や純粋さは忘れずに人生を楽しみたいと感じました。

 皆さんも、昔の頃を思い出したり童心に帰りたくなったら、今回紹介した場所をぜひ訪れてみてくださいね。


 それでは、またお会いしましょう。

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