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庭の傍観者

  • 執筆者の写真: S Mikaze
    S Mikaze
  • 2022年4月29日
  • 読了時間: 1分

草花たちは 黙っていても

蔑んだり、欺いたりすることはない

素直な想いを花びらに乗せて

ゆらゆらと揺れているだけ

曲がっていたり、ザラザラしていたり

沢山集まっていたり、散らばっていたりするけれど

互いに肩を寄せ合って 鮮やかに、可憐に調和をつくるのだ


それは絶妙なバランスで

眺めているだけで心は落ち着き

荒立ち棘つく乱暴者も 明日の喜びを願う信者になる


シルエットは生命の証

その優雅な身体は生き抜く術を知っている


彼らはおそらく知っている

人の見落としている ささやかで確かな喜びを


彼らはおそらく知っている

人の見つめる先の ぼんやりとした不確かな悲しみを




 
 
 

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